1. |
青い部屋 - A Room with Blue
11:50
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枯れた花が咲いていた頃のことを思い出して
差し込む光が青い 息が詰まりそうだった
六月の快晴は潤んだ瞳でこっちを見て
湿気に慣らされた肺
聞こえるはずもなかった音
指の先で触れてガラス製の愛が崩れ落ちた
散らばった君の破片が束になって宙を舞った
冷たい肌 その表面
君の記憶を消してみたいよ
解放される時は近い
子宮のなか 青い部屋へ
回る 落ちる 渦巻く 煌く
刺さる 罅割れる 失う 喪う
波打った壁の空 静寂を運ぶ舟
眼を閉じた網膜の裏
青い部屋
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2. |
幽霊 - Ghosts
06:17
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軽快に生きてたいって思ってたこともあった
時代はどうせ僕のことなんか置いてっちゃったし
愛すべきものはきっとずっとそばにあるよ
信じてたい
つまんないなんて言うもんじゃないね
隅っこのほうでまだ輝いてんの
ゴミ溜めの灰 吐き棄てて暗い 引力が重い
振り付けもない 君だけのステップで踊ろうか
ひたむきな生活に感覚なんて持てないで
空っぽの風景が君の眼に映ってんの
存在が稀薄になって 往来は無言になって
浮遊霊みたいにフローしてる 軽やかに
踊ろう 君の幽霊と
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3. |
夢 - Dreaming
05:43
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揺蕩ってみない？ 波止場の向こうで
安全じゃない ちょっと危険かもしんない
誰かの夢のなか 午前三時 砂漠の船
忍び込んで漕ぎ出してみたい
反転して元に戻らないで
それが本当だって思ってたい
逆さまになった無意識のあっちのほうで
いまぽつっとなんか光った
日々の終わりの音
浮かぶ 波のうえ
意識の帳の笛
浮かぶ 波のうえ
間違っていたい 言葉の向こうで
完全じゃないから喧嘩もしたい
いかさまじゃないの
誰にも見えなかったけどそれでいいの
現実だって本当で嘘
境界だって曖昧で嘘
私はいつだって夢のなかにいたいの
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4. |
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きみのめはちがうっていう
きみのめはそうじゃないっていう
きみのうえでみたして
きみをいれてだして まざって
きみとぼくはちがっている
きみのむねでひたして
きみのそれでおかして こわして
きみとぼくのすきま
きみとぼくはまちがって
きみとぼくのさけめ
きみとぼくはあいしあって
(きみとぼくはあいしあっていた)
きみのむねで
きみのうでで
きみのうえで
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